塾長通信-1「成功する人とたいして稼げない人の違いとは何か?」
あなたは、10年前何をしていましたか?
人は、プロと呼ばれる領域に入るまでに、1万時間かかると言われています。
例えば、1日8時間かけられるとしたら、3年でプロになれるということです。
ということは、あなたが、何か新しいことをはじめたいとと思えば、必ずプロになれるということです。
ただ、多くの人は、1万時間の経過を待てずに、次のおいしい話に振り回された結果として、「迷いの人生」を繰り返してしまいます。
そもそも、おいしい話で一発逆転を狙うこと自体、賭け事と変わりありません。
しかし、「じゃあやめよう」と考えないで下さい。
この世の中、誰かが何かで生計を立てているとしたら、そのビジネス自体に問題はないということ。
ところが、同じビジネスをしても儲けている人もいれば、たいして稼げない人もいます。
ただ、稼げないない人がサボっているのかというと、そうとも言い切れません。
ところが現実には、成功している人と上手くいかない人の間には大きな溝があり、格差が生まれています。
では、この差を生み出しているものとは一体何なのか?
それは、『自分軸を持っているかどうか』です。
たいして稼げない人は、成功した他人に軸を合わせてしまいます。
しかし、成功している人は、他人などどうでもよく、自分に必要なもののみやっています。
今の自分に足りないスキルや補わないといけないスキルがきちんと見えているのです。
1万時間を過ごす間にスキルが積み上がっていき、その結果、やるべきこととやらなくてもいいことが分別できるようになって、プロと呼ばれる領域に入ってくるのです。
ただ、ここで注意も必要です。
それは、資格を得た上でのビジネス、あるいは、手に職を付けてビジネスを行う人です。
この人たちが努力して資格を取得したり、手に職を付けてもそう簡単に成功できないのは、肝心なある部分のスキルを収得しなかったからです。
そのある部分とは「お客様を集める」スキルです。
上手くいかない人は、資格があれば、技術を磨けば、お客様が勝手に集まると考えます。
ただ、どうやってその技術を伝えるのでしょうか?
それが上手くいかない人が抜けている最大の原因です。
新規のお客さんはそもそも、あなたやあなたの会社のことを知りません。
どんなに素晴らしい商品や技術を持っていたとしても、存在すら知らないのです。
この当たり前の事実を認めない限り、この先どんなビジネスをやっても成功しません。
逆に言えば、お客様を集めるスキルさえ一度身につけてしまえば、どんなビジネスを行っても成功できます。
その為には今の自分に、何が必要で、かつ何をスキルとしてマスターすべきかを把握することです。
そうした自分軸を持てば、間違いなく有意義な1万時間を迎えることができます。
塾長通信-2「ビジネスに正解はない」
コンサルを行っていると、よく勘違いされることがあります。
それは、コンサルは最初から「答えを知っている」
と思われているということです。
しかし、どうなんでしょう?
そんな神様でもあるまいし、
明確な答えを誰がもっているというのでしょう。
現実には複数の要素が絡み合うから、
とても「正解はこれ!」とは言えないのではないでしょうか。
例えば、成果の出たプロジェクトであったとしても、
前提条件や環境が変わってしまったら、
とても同じ成果が出るものではありません。
はなはだ怪しいところです。
世界的な科学者が研究した最高の薬、
たとえばガンの特効薬があるとします。
商品だけ見れば、素晴らしく最高なものです。
ガンになった人であれば、並んでも買うでしょう。
値段交渉もすることなく定価で買っていくことでしょう。
しかし、これが、健康な人であれば、どうでしょうか?
おそらく、見向きもしないでしょう。
それは、お客様の健康状態だけではありません。
マーケティング・プロモーションによっても変わってきます。
例えば、このガンの特効薬がFAX-DMであなたのもとに届く場合と、
世界的権威のあるドクターがあなただけにと、
そっと耳打ちしてくれた場合とでは、
同じ薬だったとしてもあなたの反応は180度変わることでしょう?
そう。
薬の持つ重み、薬の価値が異なるのです。
つまり、ビジネスを成功に導ける要素は、
相手の目や耳にどうやって届いたのかによるということです。
ですから、コンサルとして私が言えることとしては、
実際にやってみなければ、分からないのですよ、ということです。
それを知るには、まずは市場に投入して反応を見ることです。
その結果、反応が悪ければ、改善し精度を上げていくだけです。
そう、
テストマーケティングを行うことです。
私たちマーケッターは、飽きず、懲りず、
テストをし続けるしかないのです。
改善策は、あなたが諦めない限り無限にあります。
そして、その改善策は、質より量が成果を生み出します。
さらに改善を繰り返せば、経験が蓄積されるので、その結果、質が向上されます。
ですので、出す前から答えを知ることには意味がないのです。